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そもそも『占ってなに?』東大法学部卒の占い師を見て思ったこと

占い界のニュースター「ムンロ王子」って知ってますか?

最近ネットで見つけたんですが、身長188センチの女装した占い師さんで、なんでも東大法学部卒業後、大手コンピュータ関係企業勤務を経て自らIT関係の会社を立ち上げ、今でもそこの社長業も並行してやってるそうです。

占いをはじめたきっかけは、その会社でタロットカードを使ったサービスを立ち上げようと色々調べてるうちにハマってしまい、自分がやるほうになったとゆうマンガのような話です。ちなみにタロットの魅力は1+1=が2とならない非論理的なところで、『右脳を使った直感がこれからの世の中では大事だと思った』のだとか。

占い師ってどんな人がなるの?

東大法学部卒と言えば大半がキャリア官僚になったり大企業に務めたり、弁護士業をはじめたりするので一度は会社勤めをしたとはいえ占い師になるってどうゆう考えなの、と思いませんか?私は、ムンロ王子がきっかけで占い師の属性(年齢、性別、学歴、前職など)を調べようとしましたが、まとまったものはありませんでした。検索していると『占い師募集』の求人を見つけて、初心者歓迎なんて書いてあるので、誰でもできるものなのかと更に疑問符が付きました。

結論から言えば、特徴的な属性なんてものはあまりなく、芸能人、サラリーマン、主婦やスナックのママさん等々経歴は様々なのですが、どんな人がなれるのか無理して資質を並べてみると、

『おしゃべり』が得意で
『説得力』があり
『占術(占い手法)』を人並みに知っていて、
『物語』を語って、人に夢や希望をみせたり時に試練を与えたり、できる人

といったところでしょうか。

こう書くと難しそうに見えますし、実際に簡単ではないと思いますが、よほどの特殊能力があるかといえばそんな事はないですよね。

説明しずらいので、分かりやすくお客さんの立場で考えて見ましょう。

占いを受けに行く人ってどんな人なの?

友達と一緒の時などに遊びやノリでやってみる人を除くと、『不安や悩み』をもっている時に占いを受ける人がほとんどです。

職場、家庭、恋人など対象は様々でしょうが、そこでの人間関係や自身の立ち振舞い、将来の展望、悪いことが沢山起こる、など何らかの『解決、決断したい事』を抱えていれば、どんな人でもお客さんになり得ると思います。

あまりいないとは思いますが、特に問題なく幸せな毎日を送っていて、それが続いている人には必要ないと思います。

では、何で『不安や悩み』を持った人は占いに行くのでしょうか?もちろん『問題を解決してくれるから』なのですが、それならコンサルタントや病院の心療内科、心理カウンセラーでも良さそうですよね。でも違うんです。

そこで得られる言葉にはストーリー、物語がないんです。

占いとは自分の人生に物語を与えてくれるもの

冒頭で東大卒占い師のムンロ王子が『右脳を使った直感がこれからの世の中では大事だと思った』のがきっかけだったと書きましたが、医者やカウンセラーが与えてくれる言葉は『左脳から導かれた論理的なもの』であってムンロ王子が言っている占い師が語るものとは真逆にあります。

占い師は人によって占術(西洋占術、タロット等)は違いますが、そこから得られた結果をお客さんに伝える際に物語・ストーリーを作って語る場合が多いんです。ほとんどの患者が持つ不安は見えない未来にあり、占い師は現状を踏まえた上で占術から導き出した(とされる)解決法を使って未来を提示する、これが彼・彼女らが占い師であることの証なのです。

お客さんは、時にワクワクしたり、少し怖い内容を示唆されたりしますが、自分が持っている不安や悩みに対する、何らかの解決方法を得ることができます。医者やコンサルタント、カウンセラーではないので論理的に不安を解消し悩みを解決したりはしませんが、患者は満足感を得られます。

ここで得られる満足感が占いの価値や真髄で、それを与えるためには物語が必要となります。

お客さんの悩み・不安を取り除くための、満足感を得られる物語を創造するのが占い師の能力なのです。

今日も拙い文章を読んで頂き、ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。