コラム

人生を楽しむため生活と仕事とお金について知っておくべきこと

『老後の生活に2,000万円が不足します』と発言したことで財務大臣が炎上したのは記憶に新しいと思います。マスコミの報道などではコメントの一部を切り取るのがあたりまえなので真意はわかりませんが、事の発端は2019年に金融庁が発表した報告書にありました。

そこでは、ライフスタイルにもよるので一概には言えないとしながらもこう書かれています。

『夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職の世帯では毎月の不足額の平均は約5万円

報告書内の計算式を見ると特に間違ってなさそうなんですが、『何のために年金払ってるんだ』とか『2000万も貯金できるわけ無いだろ』なんという批判が飛びかいました。

実際のところはまさに『ライフスタイルによる』部分が大きいというか、それにつきます。

今日は、ミニマリストや断捨離など話題になったライフスタイルとお金(金運)の使い方について考えてみたいと思います。

ミニマリストって何?

持ち物をできるだけ減らし、必要最小限の物だけで暮らす人。自分にとって本当に必要な物だけを持つことでかえって豊かに生きられるという考え方で、大量生産・大量消費の現代社会において、新しく生まれたライフスタイルである。「最小限の」という意味のミニマル(minimal)から派生した造語。
知恵蔵2020

明確に定義できる様式がある訳ではないのですが、辞書ではこう説明されています。

新しい生活様式が出てくると何かと社会への反発(ベトナム反戦=ヒッピー文化)みたいな側面を強調しがちですが、ミニマリズムに関してはボーダレス時代には身軽で変化に対応できる自分でいる事が生きやすい、といった自然の流れのように感じられれます。

断捨離で世界的に有名になった近藤麻理絵(KonMari)さんが著書の中でこんな事を言ってます。

『片付けることで大事なのは、捨てるモノではなく、残したいモノを選ぶということ』

こんまりさんでググったら色々な人が引用していたのですが、正直言って当たり前かな、くらいしか思いませんでした。そして商売なので仕方ないですが、理屈っぽくてちょっと小難しいと思ったのが正直なところです。

なので、私はもっとシンプルな考え方をしたほうが尚よいのでは、と思いました。

ミニマムよりもシンプルライフがおすすめ

『今日が人生最後の日だとしたら、今日やることは本当にやりたいことだろうか』
『自分の心や直感に従う勇気を持て』

ご存知、アップルの創業者であるスティーブ・ジョブズさんが残した言葉です。

すでに自らの死期を知った後に講演で話された内容なので、重みがありますよね。後悔しないようにやりたいことをしなさい、という意味かと思いますがコチラのほうが刺さりませんか?

では実際に何をすればよいのかと言えば、次の4つにまとめられます。

①物事は可能な限りシンプルに考える

人間は何をするにも理屈で考えがちなので、余計な時間がかかり無駄が増えます。あれこれ考えるとその分選択肢がさらに増えて枝分かれしてしまい結局は何が目的だったのか分からなくなります。なので、考えの起点を『元々の目的を達成すること』に絞って思考をシンプルにします。

②お金は増やすことではなく使い方を大事にする

お金は増やすためではなくて、使うためのモノで持っているだけでは価値がありません。自分のために使うこと=投資になる、と考えると食べ物や飲みのも1つ選ぶのにも答えが明確になりますし、意味のあるお金の使い方ができます。

③行動に生産性があるか常に確認する

お金を生み出す=生産性ではありません。全ては過去からの積み重ねです。次に繋がる仕事をしているか、意味のある行動なのか、を選択の基準にすることで限りある時間を有効に使い、結果を生み出します。

④好奇心と欲求を大切にする

興味がないことをしても楽しくありませんが、やりたくない事も時にせざるを得ません。せめて選択できる状況があるならば色々と考え込まずに『したいか、したくないか』を基準にして、あなたの欲求に従いましょう。

男女ともに平均余命は80歳を超えていますが、あなたが思うよりも短いのが人生です。

これは感覚などの抽象的な理由からではなくて、健康でいられる時間は余命よりも少ないことと、意に沿わない選択や行動を強いられ、自由な状態でいることが難しいからです。

やたら老後の蓄えを心配しているのに、普段の生活で健康に気を使わないのは本末転倒ですし、時間には限りがあることが判っているのにシンプルに考えて行動しない理由もわかりません。

健康でいることも自由に道を選ぶこともあなた自身にしか出来ないことなので、これを大切にしない手はないですよね。

今日、紹介した4つのポイントはその手助けになると思いますので、参考にしてもらえると嬉しいです。

今日も拙い文章を読んで頂き、ありがとうございました。

これからもよろしくお願いします。